「とにかく我慢すれば痩せる」ではなく、体の中で何が起きているかを理解しておくと、続けやすくなります。難しい専門用語は使わず、仕組みだけ説明します。
体がエネルギーを使うとき、優先順位があります。まず糖質、それでも足りなければ脂質、最後にタンパク質という順番です。
普段の食事で糖質(白米・パン・麺・砂糖)を摂り続けていると、体は常に糖質を優先して使うため、脂肪まで手が回りません。逆に言えば、糖質の摂取を抑えれば、体は自然と次の順番である脂質(体脂肪)を使い始めます。これが、このコースが糖質制限を軸にしている理由です。
糖質制限を始めると、体に蓄積されていた糖(グリコーゲン)がまず使われます。グリコーゲンは水分と一緒に蓄えられているため、これが減ると体重も比較的早く落ちます(個人差はありますが、開始1週間ほどで体重の数%程度が目安です)。
その後、体は代替のエネルギー源として脂肪を分解し始めます。ここからが、本当の意味での「脂肪が落ちている」段階です。
空腹の時間が長く続くと、体は「飢餓状態かもしれない」と判断し、エネルギーの消費を抑えようとします。この状態になると、体は蓄えている体脂肪をなかなか使わず、先に筋肉を分解してエネルギーを作ろうとしてしまいます。
筋肉が落ちると代謝も下がり、痩せにくい体になっていきます。これを避けるために、4〜6時間おきに、腹7分目程度の食事を1日4回に分けて摂ることを勧めています。空腹の時間を作りすぎないことが、遠回りに見えて実は近道です。
ダイエット中は脂肪を目の敵にしがちですが、体にとって脂肪には大切な役割があります。エネルギーを蓄える、体温を保つ、内臓や骨を衝撃から守る、といった働きです。極端に脂肪を落としすぎると、体調を崩しやすくなったり、内臓の位置を支える力が弱くなったりすることもあります。
目指すのは「脂肪をゼロにする」ことではなく、適度に脂肪と筋肉がついた、引き締まった体です。だからこそ、このコースでもタンパク質(体重×2g)をしっかり摂り、可能であれば筋トレや散歩も取り入れることを大前提にしています。
理論が分かったら、あとは実践するだけです。
食べていい物・ダメな物を見る